尹大統領　慶応大で講演＝「若い世代が両国の未来」

【東京聯合ニュース】日本を訪問中の韓国の尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は１７日、東京都内の慶応大で講演し、両国の若い世代の協力と交流を呼びかけた。

　会場には約２００人の学生らが集まった。

　尹大統領は「皆さんが韓国の若者と自由で旺盛に交流し協力すれば、若い世代の信頼と友情がもたらすシナジーをわれわれが体感するのに長い時間はかからない」と言明。「普遍的な価値を共有する両国が関係改善と発展のため共に努力することが両国の共同利益や世界平和と繁栄（のため）に極めて重要だ」と論じた。

　また、「両国は世界のどの国とも比較できないほど似た文化と情緒を共有しており、両国国民の民間交流も極めて活発でダイナミック」とし、「近い隣人である韓国と日本が自由・人権・法治という普遍的な価値に基づいた自由民主主義国家であること自体が特別な意味」と述べた。そのうえで、両国が国際社会の平和と繁栄という共同の目標に向けてリーダーシップを発揮しなければならないと強調した。

　歴史問題にも言及した。１９９８年に当時の金大中（キム・デジュン）大統領と小渕恵三首相が発表した「韓日パートナーシップ宣言」を取り上げ、「金大統領は２５年前にここ東京で、（日本による植民地支配の）５０年足らずの不幸な歴史のために１５００年にわたる交流と協力の歴史を無意味にしてはならないと力説した」とし、「私は未来世代がまさに両国の未来であることを強調したい」と述べた。

　尹大統領は講演を最後に１泊２日の訪日日程を終え、帰国の途に就く。