韓国ハンコックタイヤ工場火災、付近の河川で基準値3倍超の重金属成分検出

付近のPM10濃度は平素の3倍、PM2.5は5倍

 12日に発生したハンコックタイヤ大田工場火災に関連し、付近の河川に流入した消防廃水から、基準濃度より高い重金属成分が検出された。

 16日に行われた検査では、1リットル当たり0.095ミリグラムの鉛が検出されたという。大田市保健環境研究院が17日に明らかにした。これは基準値(1リットル当たり0.05ミリグラム)の2倍近い値だ。アンチモンは基準値の3倍を超える0.063ミリグラムが検出された。サンプルを採取した河川はハンコックタイヤ大田工場に接する徳岩川で、錦江につながっている。

【写真】炎に包まれたハンコックタイヤ大田工場

 また大田工場火災の後、近隣地域の大気の質も悪化した。大田市保健環境研究院によると、14日午前2時ごろのPM10濃度は1立方メートル当たり238マイクログラムで、平素より3倍も高い値が測定された。PM2.5は1立方メートル当たり195マイクログラムで平素より5倍、二酸化硫黄も0.0219マイクログラムで平素より高い値が測定された。

 ハンコックタイヤ大田工場火災は今月12日午後10時9分、大田市大徳区木上洞の大田工場第2工場で発生し、出火から58時間後にようやく消し止められた。

 この火災で第2工場は全焼し、物流倉庫に保管されていたタイヤ完成品21万本が焼損した。なお、火災の原因究明等にはさらに時間がかかるものとみられる。

禹正植(ウ・ジョンシク)記者

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  • ▲13日午後、大田市大徳区のハンコックタイヤ大田工場から黒い煙が立ち上っている様子。/写真=シン・ヒョンジョン記者

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