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尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は韓日経済関係の回復に向けた方策も示しました。日本の半導体素材部品企業を国内に誘致するほか、液化天然ガス(LNG)分野の協力を通じ、価格安定を図っていく計画を明らかにしました。パク・サンヒョン記者がお伝えします。
【TV朝鮮ニュース動画】尹大統領「竜仁半導体製造団地に日本企業誘致」
(記者リポート)
京畿道竜仁市に整備される竜仁半導体クラスターは、韓日の経済関係回復の信号弾となりそうです。尹大統領は300兆ウォン(約30兆4000億円)が投じられる世界最大の半導体団地に日本の半導体素材・部品・設備企業を誘致すると表明しました。両国の半導体技術力を結合した相乗効果を期待しているのです。
(閣議)
「韓国企業の優れた製造技術と日本企業の素材、部品、設備の競争力が連携し、安定したサプライチェーンを構築することになるでしょう」
(記者リポート)
LNG分野の協力案も提示しました。LNG輸入1、2位の両国がサプライチェーン協力を通じ、エネルギー価格の安定化を目指すものです。
輸出入の障害も解消されています。首脳会談で日本は半導体関連素材に対する輸出規制を解除し、韓国は日本を相手取ったWTOへの提訴を撤回することで一致しました。
(李昌洋=イ・チャンヤン=産業通商資源部長官・16日)
「産業通商資源部と日本の経済産業省は韓日輸出規制問題の原状回復に向けた二国間協議方針を…」
(記者リポート)
尹錫悦大統領はそれに加え、韓日が互いを輸出審査で優遇する「ホワイトリスト」の再指定も指示しました。産業、通商、金融、科学技術などの分野で両国の閣僚級会議を開き、半導体、バイオ分野の協力チャンネルを新設することなども注文しました。これまで行き詰まっていた韓日関係が首脳会談後の経済協力を足がかりに急速に和らぐか注目されます。TV朝鮮のパク·サンヒョンがお伝えしました。
(2023年3月21日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)