日本・東南ア・グアム…世界各国の観光地で「一番多いのは韓国人」、その理由は

 旅行業界は、トレンドに敏感な国民性も海外旅行急増の背景になったと分析する。ある旅行会社関係者は「ゴルフ旅行が流行すればゴルフ商品が一時的によく売れ、日本旅行が流行すれば関連商品の販売率だけが上昇するほど韓国人は流行とトレンドに敏感だ」とし、「最近は海外旅行関連番組やソーシャルメディア(SNS)での露出が多く、旅行会社も『インフルエンサーマーケティング』を行い、海外旅行が若い世代の間で新しいトレンドになった」と話した。

 防疫ルールをしっかり守り、新型コロナの拡大が比較的緩やかだった韓国に対し、海外観光地が「国民の衛生観念が徹底しており、コロナをうまく乗り切った」という好感を持った点も影響を及ぼしたという。サイパンが韓国と真っ先に「トラベルバブル」(ワクチン接種完了時に隔離免除する制度)を結ぶなど、海外観光地は韓国人に早期に入国制限措置を緩和し、広報活動を増やした。

■訪韓客は伸び悩み…旅行収支赤字懸念

 一方、韓国を訪れた外国人は今年1月が43万4429人で、同月に日本を訪問した韓国人(56万5200人)を下回った。昨年9月が33万7638人、10月が47万6097人、11月が45万9906人、12月が53万9273人と増えた訪韓外国人の数は、今年はむしろ減少している。

 韓国人の海外旅行客は毎月急増する一方、韓国を訪れる外国人観光客の増加傾向が鈍化しており、旅行収支赤字が拡大している。旅行収支赤字は1月が14億9000万ドルで、1年間で3倍近く増加した。現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は「K-POPのような韓流商品をうまく利用し、外国人が韓国に魅力を感じられるような観光商品をつくるべきだ」とし、「中国が国境を開放したので、コロナ以前に韓国を多く訪れていた中国人観光客を誘致することも一手だろう」と話した。

カン・ダウン記者

【表】全世界を席巻する韓国人観光客…海外を訪れる韓国人観光客数と訪韓外国人数(月別)

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