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ご覧のように、「浮かぶ軍事基地」と呼ばれる米国の航空母艦は、北朝鮮が最も恐れ、デリケートに反応する米海軍の戦略資産です。90機を超える艦載機を運用でき、並みの国なら全空軍力に匹敵するほどの戦力を誇ります。ニミッツ(CVN68)はあす、釜山に入港する予定ですが、このときまた北朝鮮が挑発をする可能性もあります。
続いて、ユン・ドンビン記者のリポートです。
【TV朝鮮ニュース動画】1分間で戦闘機12機が出撃可能…済州沖に現れた米原子力空母
(記者リポート)
F18ホーネット戦闘機が、エンジンから火を噴きつつ甲板の端まで滑走すると、カタパルトが力強く戦闘機を空へと送り出します。
わずか1分で1個飛行大隊に相当する12機の戦闘機を出撃させることができる、米海軍の航空母艦の中心的な技術です。
北朝鮮がさらに恐れるのは、強力な電磁波で敵機や防空レーダーをかく乱する「グラウラー」です。
米海軍の空母ニミッツは、1機700億ウォン(現在のレートで約71億円。以下同じ)というこの電子戦機を4機運用しています。
ニミッツは、甲板の長さだけでもサッカーグラウンドの2倍を超える333メートル、高さは23階建てのマンションに相当する規模で、およそ6000人の乗組員を乗せることができます。
配備費用は、艦載機まで合わせておよそ10兆ウォン(約1兆円)に達します。
病院や理髪所はもちろん、映画館のような生活便宜施設も備えています。
(クリストファー・スウィーニー海軍少将/第11空母打撃群司令官)
「われわれは(きょうの北の弾道ミサイルのように)脅されるのを好みません。他人に煩わされるのは、誰でも嫌なものです」
ニミッツはきょう、済州沖の公海で韓国海軍のイージス艦と合同訓練を繰り広げましたが、米空母の韓半島展開は昨年9月のロナルド・レーガン(CVN76)以来6カ月ぶりです。
あす釜山に入港する米空母打撃群は、韓米同盟70周年に合わせて非武装地帯共同警備区域、JSAを訪れて韓国戦争戦没将兵らを追悼する予定です。
テレビ朝鮮、ユン・ドンビンでした。
(2023年3月27日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)