(アンカー)
海洋警察が、仁川沖で違法操業していた中国漁船2隻を追跡した末に拿捕(だほ)しました。拿捕の過程で危険な状況も発生しました。中国側の船員が凶器を振り回し、激しく抵抗したことから、海警は催涙弾まで撃って制圧したほどでした。カン・ソク記者のリポートです。
(記者リポート)
中国漁船が、大きな波を立てて走っています。
海警の高速ボートが、ジグザグに逃走する中国漁船を追跡しています。
海警の隊員らが漁船に乗り移り、操舵(そうだ)室のドアを開けようとすると、中国の船員らは凶器まで振り回して手荒に抵抗します。
「現在、危険な凶器を持ち、引き続き制圧中である。引き続き抵抗中である」
スポンジ弾を利用した多目的ランチャーも役に立たないことから、海警は遂に催涙弾と閃光(せんこう)弾まで使用し、中国の船員を制圧します。
「催涙弾を投てきした」
(キム・ウンホ/海警海上特殊機動隊)
「K5拳銃を用いて警告射撃の後、速やかに操舵室を開放、違法操業中国漁船を制圧しました」
海警西海5島特別警備団はきのう午後8時ごろ、仁川・甕津郡の小清島沖で違法操業中国漁船2隻を拿捕しました。
この中国漁船は10キロほど逃走しながら激しく抵抗しましたが、拿捕の過程で人命被害はありませんでした。
今月からEEZ、排他的経済水域でのワタリガニ漁が始まり、それに伴って中国漁船の違法操業も増えていっています。
海警は、来月から延坪島海域のワタリガニの漁期が始まるのに備え、中国漁船の集中取り締まりを行う方針です。
テレビ朝鮮、カン・ソクでした。
(2023年3月28日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)