韓国外相と徴用被害者の面会中止 政府「解決策の説明努力続ける」

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は31日、4月1日に予定されていた朴振(パク・ジン)同部長官と徴用訴訟原告の李春植(イ・チュンシク)さんによる面会が中止になったことを明らかにした。「李さん側の事情」としている。

 徴用被害者の支援団体と訴訟代理人は29日、李さんが外交部の要請を受けて4月1日に南西部・光州で朴氏と面会し、政府が発表した徴用問題の解決策について説明を聞く予定だと発表していた。だが、その後に関連報道が相次いだことで徴用被害者側が負担を感じ、面会中止を外交部に申し入れたとされる。

 李さんは2018年、新日鉄住金(現・日本製鉄)を相手取った訴訟で勝訴が確定した。徴用訴訟で勝訴が確定した原告のうち存命するのは3人で、李さんはその一人だ。

 韓国政府は今月6日、政府傘下の財団が日本の被告企業の賠償を肩代わりする「第三者弁済」の解決策を発表した。だが、李さんら存命の3人は10日、財団に第三者弁済を拒否する意思を伝えた。

 外交部は「政府は今後も財団とともに、被害者ひとりひとりと会い、解決策について忠実に説明して理解を求める努力を続けていく」としている。

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