娘の入試不正事件などで有罪となり、ソウル拘置所で服役しているチョン・ギョンシム元東洋大教授が収監から2年余りで領置金2億4130万ウォン(約2440万円)を拘置所側に預けたことが明らかになった。
領置金とは受刑者が収監される際、刑事施設に預ける金品を指し、刑務所内で日用品の購入などに使用でき、残額は出所時に返還される。
劉相凡(ユ・サンボム)国会議員が10日までに法務部から提出を受けた資料によると、チョン受刑者は2021年1月から今年2月にかけ、ソウル拘置所に領置金を預託した受刑者の中で金額が最多だった。聯合ニュースが伝えた。
チョン受刑者による領置金は、金額2位の受刑者(1億80万ウォン)の2倍、3位の受刑者(7395万ウォン)の3倍に達する金額だ。
チョ・グク元法務部長官の妻であるチョン受刑者は昨年1月、娘チョ・ミン氏の経歴詐称と私募ファンド関連の事件で大法院で懲役4年の実刑が確定し、収監された。領置金はチョ・グク元法務部長官の支持者が預託したものとされる。
法務部の規則によると、受刑者が預託できる領置金は最高300万ウォンで、超過分は個人の口座に振り込まれる。
一方、チョン受刑者は3月31日、ソウル中央地検に健康上の理由で刑の執行停止を申し立てた。検察は当初、4月11日に刑執行停止審議委員会を開く予定だったが、25日に延期された。
これに先立ち、チョン受刑者は椎間板ヘルニアなどの手術を理由に刑の執行停止を申し立て、昨年10月4日から11月3日まで治療のために釈放されている。
イ・シンヘ記者