【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は12日の国会外交統一委員会で、北朝鮮について「韓米の合同訓練を口実に小型核弾頭の公開、さまざまな種類の弾道ミサイルや新型兵器(の実験)といった挑発を継続し、核の威嚇を露骨化している」と報告した。北朝鮮が戦術核攻撃訓練を繰り返し、韓国と米国に強硬姿勢を取り続けているとした。
北朝鮮は今月10日に開いた朝鮮労働党中央軍事委員会の拡大会議で、「戦争抑止力を攻勢的に拡大」すると韓米を威嚇した。戦争抑止力は「核武力」を意味するとみられる。
一方、北朝鮮が6日連続で韓国との定時連絡に応答していないことについて、統一部は2021年10月に南北の通信線が復旧して以降で初めての一方的な遮断だと報告した。
また、北朝鮮は中国、ロシアとは関係を強化しているとし、「この先、中ロを中心に人的交流と貿易が拡大する可能性がある」と見込んだ。
今後の政策の推進方向に関しては、「北の人権の促進に積極的に努める」と報告した。
統一部は先月末に23年版の北朝鮮人権報告書を発刊した。同報告書は毎年非公開で発刊されていたが、政府は今年初めて一般に公開した。同部は「関係機関との体系的な協力を通じ、北の人権の実情を国内外に積極的に知らせていく」としている。