韓国の校内暴力記録、被害者の同意なしに削除「不可」に…現高校1年生の大学入試から反映へ

　（アンカー）

　韓国政府が（いじめを含む）校内暴力の総合対策を発表しました。二日前にお伝えした通り、校内暴力の記録保存期間を4年に増やすことにし、被害者の同意なしには記録を削除できないようにしました。今の高校1年生が大学に行く2026年度の大学入試からは、すべての大学が校内暴力を入試に反映させるようにしました。詳しい内容はシン・ギョンヒ記者がお伝えします。

【TV朝鮮ニュース動画】韓国の校内暴力記録、被害者の同意なしに削除「不可」に

　（記者リポート）

　校内暴力対策を副首相兼教育部長官ではなく、韓悳洙（ハン・ドクス）首相が発表しました。

　（韓悳洙〈ハン・ドクス〉首相）

　「加害生徒に校内暴力の責任を必ず取らせます」

　政府対策には、国家捜査本部長に任命された元検事の鄭淳信（チョン・スンシン）氏が息子の校内暴力問題で任命を取り消された「鄭淳信問題」再発防止のための案が盛り込まれています。

　校内暴力の記録保存期間を卒業後2年から4年に延ばしました。

　校内暴力記録を削除するには、被害者の同意を必ず得なければならず、転校・退学処分を受けた場合には記録削除が不可能となります。

　現在の高校1年生が大学入試を迎える2026年度からは定期募集・随時募集を問わず、すべての大学入試に校内暴力記録が反映されます。

　（張商允〈チャン・サンユン〉教育部次官）

　「特定の点数、パーセンテージを決めたり、校内暴力の記録があったりすれば、志願資格そのものを認めないなど…」

　保護者らは歓迎しています。

　（中学校1年生の保護者）

　「入試の方が重要なので、それも効果はありそうです。そもそも、そういうことが起こらないようにするという趣旨で」

　政府は17市道教育庁に校内暴力予防支援センターを設置し、教員の校内暴力処理に免責権を付与する法改正を推進することにしました。TV朝鮮のシン・ギョンヒがお伝えしました。

（2023年4月12日放送　TV朝鮮「ニュース9」より）