中国、在韓米軍監視用のステルスドローンを開発

米紙ワシントン・ポスト、米情報機関の機密文書を報道

中国、在韓米軍監視用のステルスドローンを開発

 中国の最新型超音速ステルス無人偵察機(ドローン)が韓国領空を侵犯して平沢・群山など在韓米軍基地を偵察する可能性がある、と米情報当局が判断していることが明らかになった。中国の超音速ステルスドローンは3万メートル以上の高高度をマッハ3(音速の3倍)以上の超高速で飛行でき、レーダーにもあまり捕捉されず、現在の韓米の対空ミサイルなどといった迎撃手段では撃墜が事実上不可能だという。

【図】中国ステルスドローンの予想飛行ルート

 米国ワシントン・ポスト(WP)紙は今月16日(現地時間)に、このところ機密流出事件で波紋を起こしているオンライン・チャット・プラットフォーム「DISCORD」に掲載された、米国国家地理空間情報局(NGA)の機密文書を入手し、こうした報道を行った。NGAの機密文書には、中国のH6M(轟6M)戦略爆撃機から発進したWZ8(無偵8)超音速無人機が、韓国や台湾の一部地域を偵察した後に復帰する予想飛行ルートも載っている。韓国の場合、平沢・群山・烏山基地など一部の在韓米軍基地近辺が対象だ。

 問題は、この場合、明白な韓国領空の侵犯だが、現在のところ韓米両軍いずれも迎撃手段が事実上ないという点だ。高高度を超音速で飛行している上、レーダーにほとんど捕捉されないステルス無人機なので、地対空はもちろん戦闘機から発射する空対空ミサイルでも撃墜が難しい。ある消息筋は「韓国軍や在韓米軍が配備している米国製のパトリオット・ミサイルでも迎撃は事実上不可能」と指摘した。台湾の国策防衛産業研究機関「国家中山科学研究院」の航空システム研究責任者、斉立平氏は「(このドローンは)探知や迎撃が難しい」と語った。

 専門家らは、DF(東風)15・DF16弾道ミサイルやDF17極超音速ミサイルなどで平沢・群山などの在韓米軍基地を狙っている中国が、WZ8超音速無人機を用いてこれらの在韓米軍基地に関する情報を集める可能性がある、とみている。

 NGAは、中国人民解放軍が中国東部のある空軍基地で「ほぼ確実に」最初のWZ8無人機部隊を編成したと評価した。昨年8月9日付の衛星写真を見ると、上海から内陸へおよそ560キロ離れたこの基地に2機のWZ8が配備されている。WZ8は2019年の中国建国70周年記念軍事パレードで初めて公開された。現在は偵察用だが、今後は各種のミサイル・爆弾を搭載する武装型の開発も進むだろうと見込まれている。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

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