(アンカー)
尹大統領は出国に先立ってワシントン・ポスト紙のインタビューに応じ、韓日関係改善への意志を再度強調しました。ですが「100年前のことで日本がひざまずくべきだとは思わない」と語った部分がまた論争を呼びました。その発言の前後の流れはこのようなものです。ファン・ソンヨン記者が取材しました。
(記者リポート)
尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は韓日関係改善について「韓国の安全保障上の不安はあまりに緊急で、日本との協力を後回しにすることはできなかった」と強調しました。
その上で「欧州は何度も戦争をしても未来のために当事国間で協力する方法を模索した」「100年前のことで日本がひざまずくべきだというのは受け入れられない」としました。
強制徴用解決案に関連して日本の謝罪を要求している野党側の主張を念頭に置いた発言とみられます。
(尹錫悦大統領〈第12回国務会議、今年3月〉)
「過去は直視し、記憶すべきです。しかし過去に足を取られてはいけません。韓日関係も今こそ過去を乗り越えるべきです」
尹大統領は「決断が必要な問題」「説得のため最善を尽くした」とも述べました。
しかし野党側からは非難が集中しました。
(李在明〈イ・ジェミョン〉/共に民主党代表)
「大韓民国大統領の発言かと疑うほどに、到底理解できない発言です」
尹大統領はまた、ウクライナ支援問題については「さまざまな支援をするのがよい」としつつも「何を、どのように支援するかは、わが国と交戦国間の直接・間接の関係を考慮しないわけにはいかない」と語りました。
「人道的支援のみにこだわるのは難しいということもあり得る」というロイター通信のインタビューにロシアが反発したことを受け、発言のレベルを低めたと解釈されています。テレビ朝鮮、ファン・ソンヨンがお伝えしました。
(2023年4月24日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)