韓国・カカオの営業益55%減 データセンター・AI投資増=1~3月期

【ソウル聯合ニュース】韓国IT(情報技術)大手カカオが4日発表した2023年1~3月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比55.2%減の711億ウォン(約72億円)だった。売上高は同5.4%増の1兆7403億ウォン、純利益は同93.4%減の871億ウォン。

 営業利益と純利益の減少の主因はインフラや新産業に関する投資の継続だ。同社は、広告市場の不需要期と景気低迷のさなかでも安定的かつ切れ目のないサービス提供に向けたデータセンター投資を継続したことで固定費が増加したと説明している。人工知能(AI)分野にも多額の投資を振り向けた。

 1~3月期の売上高を事業部門別に見ると、プラットフォーム部門が前年同期比8.9%増の9647億ウォン、コンテンツ部門が1.3%増の7756億ウォンだった。

 プラットフォーム部門では、主力のメッセージアプリの広告・取引事業が11.8%増の5156億ウォンとなった。タクシー配車や決済、金融サービスなどのその他プラットフォーム事業は17.6%増の3656億ウォンだった。

 一方、ポータルビジネスの売上高は26.7%減の836億ウォンにとどまった。同社は、ポータルサイト事業を手掛ける「ダウム(Daum)」事業部門を社内独立企業とすることを検討している。

 カカオのコンテンツ部門は、音楽事業の売上高が前年同期比13.5%増の2320億ウォン、ゲーム事業が0.6%増の2473億ウォンだった。一方、メディア事業は9.7%減の677億ウォン、電子漫画などのストーリー事業は4.9%減の2286億ウォンとなった。

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