白頭山、946年に大噴火…「北海道まで火山灰が雨のように降り注いだ」

噴煙は25キロ以上も上昇し空を覆う
1702年の朝鮮王朝実録の記録には「天と地が闇、灰が一寸積もる」

白頭山、946年に大噴火…「北海道まで火山灰が雨のように降り注いだ」

 白頭山が最も大規模な噴火を起こしたのは946年だった。「千年大噴火」と呼ばれ、紀元後の記録としては世界で最も大きな噴火だったと推定されている。この時に火山灰は上空25キロ以上まで上昇し、西風に乗って日本の北海道などで雨のように降り注いだと伝えられている。日本の各地では当時飛んできた火山灰が5センチ以上積もった。この大噴火で渤海が滅亡したという見方もある。しかし渤海が滅亡したのは926年だ。ただし爆発前に白頭山一帯に大小の地震が発生した可能性もあることから、爆発の前兆とも言える現象が渤海滅亡に影響したとの見解もある。

【写真】白頭山に登った南北首脳(2018年)

 朝鮮王朝実録は1702年の白頭山噴火について「煙と霧のような気運が北西から突然押し寄せ、天と地が闇に包まれた。舞い散る灰は雪のように四方に落ちた。その高さは一寸(約3センチ)ほどになった」と記録されている。朝鮮王朝実録や承政院日記などが伝える白頭山噴火は1403年、1654年、1668年に続き1702年までの合計4回だ。最後の1903年の噴火は中国側に記録が残っており、噴火は小規模だったと推定されている。

パク・サンヒョン記者

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