盗撮被害が頻発する学校のトイレ…仕切りの隙間なくす条例案を可決 /釜山

 釜山地域の学校で、トイレの仕切りの上下の隙間がなくなることになった。釜山市議会は5日、学校内で仕切りの隙間を使った「盗撮」を防止するため、新たに設置したり、改装したりするトイレの仕切りの隙間を3ミリメートル以下に制限するという内容の「盗撮防止条例案」を可決したことを明らかにした。この条例案によると、既存のトイレも仕切りの上下の隙間をふさぐ「安心スクリーン」を設置することにしたという。

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 条例案はまた、盗撮防止対象を既存の「トイレ」から「トイレ・更衣室・シャワー室など盗撮の蓋然(がいぜん)性がある場所」に拡大した。条例案を発議した市議会のシン・ジョンチョル議員=国民の力所属=は「昨年、釜山市内の男女共学校で数回にわたり違法な撮影の試みが発覚し、生徒や教職員の不安が高まった」「強力な防止策が必要だという声があった」と語った。

 このところ学校内では盗撮事件が頻発しており、韓国教育部や自治体は防止策を強化している。韓国教育部は階段やトイレなど盗撮の可能性が高いところに凸面鏡や非常ベルなどを設置するよう促している。京畿道議会も学校の盗撮カメラ設置点検を従来の年2回から年4回に増やす内容の条例を可決した。教育界関係者は「学校の従来の秩序が大幅に崩れた気がする」「盗撮を防ぐためにトイレの仕切りの隙間をなくす条例案まで登場するとは思わなかった」と話している。

崔銀京(チェ・ウンギョン)記者

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