景気不振続くも急激な下降落ち着く 内需回復で=韓国政府系機関

【世宗聯合ニュース】韓国政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)は8日発表した「5月の経済動向」で、韓国経済について「輸出が大幅に減少し、景気不振が続いているが、内需の不振が和らいでいることで急激な景気の下降はやや落ち着きつつある」との見方を示した。

 「輸出が大幅に減少し、景気不振が続いている」とする先月の評価と結論は同じだが、内需が一部持ち直し、景気下降の勢いが落ち着いているという判断が加わった。

 KDIは、消費が内需回復をけん引していると説明する。

 3月の小売販売は前年同月比0.5%増加した。耐久財の販売が3.3%増え、品目別では乗用車(14.5%増)が高い伸びを続けた。衣類などの準耐久財(5.1%増)も伸びを維持した。

 3月のサービス業生産は前年同月比6.2%増加した。宿泊・飲食店業、運輸・倉庫業など大半の業種で生産が増えた。

 一方、製造業の生産が振るわず景気低迷は続いている。3月の全産業生産の増加率は2.2%と前月(3.3%)を下回った。半導体(26.8%減)や電子部品(30.4%減)を中心に大幅減が続いた。

 世界景気の減速に伴う輸出不振も継続している。4月の輸出額は前年同月比14.2%減少し、前月(13.6%減)に続く大幅減となった。

 4月の消費者物価指数は前年同月比3.7%上昇した。KDIは、供給面の物価上昇圧力の弱まりで上昇率が鈍ったと分析している。

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