韓日政府 科学技術分野の協力対話再開へ=2011年以来

【ソウル聯合ニュース】7日に開かれた韓日首脳会談を機に韓国の科学技術情報通信部と日本の文部科学省が科学技術分野の協力について協議を進めることになった。科学技術情報通信部の関係者が8日、聯合ニュースの取材に対して明らかにした。

 両官庁が協力についての協議を行うのは約10年ぶりとなる。文部科学省の当局者が来月訪韓し、首脳間の議論をさらに具体化する協議を行うという。

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は首脳会談後の共同記者会見で「宇宙、量子、人工知能(AI)、デジタルバイオ、未来の素材など先端科学技術分野での共同研究と研究開発(R&D)協力推進に対する議論がなされた」と説明した。

 韓国と日本は1985年から科学技術分野の協力・交流を始めた。2007年には科学技術協力協議会が設置され2011年までに4回の会合を開いたが、それ以降は同分野のチャンネルが事実上閉ざされていた。

 また韓国、中国、日本の3カ国が科学技術分野の交流と協力を模索する科学技術担当相会合を2019年12月に開いたのに合わせ、韓日が個別に協議を行い、担当官庁による局長級の協議体を設置することを申し合わせたものの、同年7月の日本による対韓輸出規制強化の影響で意味のある協力の実施には至らなかった。

 科学技術情報通信部の関係者は「協力チャンネルが多く議論が早かった米国とは異なり、日本とは協力チャンネルがなく協議も国際社会で多国間協議や韓中日の会合で時間が合った時に行われる程度だった」とし、今後は具体的な協議が進められるだろうと話した。

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