岸田首相韓国国立墓地訪問で日の丸掲揚、共に民主議員「痛嘆すべきこと」…顕忠院「儀典上当然のこと」

　日本の岸田文雄首相がソウル市銅雀区の国立墓地「国立ソウル顕忠院」を訪れた際、日本国旗の日の丸が掲揚されたことに関連して、韓国の最大野党・共に民主党の張京泰（チャン・ギョンテ）最高委員が「まさに痛嘆すべきことだ」と主張した。

【写真】岸田首相、日本の首相としては12年ぶりの「国立顕忠院」訪問

　だが、顕忠院側は「儀典上、当然しなければならないことだ」と反論したという。

　岸田首相は7日、訪韓後の初の訪問先として独立運動家・国家功労者・戦死者・歴代大統領らが眠っている顕忠院を訪れ、献花・黙とうした。

　現職の日本の首相が顕忠院を墓参するのは12年ぶりのことだ。岸田首相の墓参時、顕忠院の入口には韓国外交部の指針に基づく儀典手続きにより、日の丸が掲揚されていた。

　張京泰最高委員はこの日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス（SNS）「フェイスブック」に「大韓民国の真ん中、国立ソウル顕忠院に翻る日の丸を見て、大韓の独立のために身をささげた殉国烈士に対して恥ずかしい気持ちでいっぱいだ」「まさに痛嘆すべきことだ」と投稿した。

　そして、「しかも今日、尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領は岸田首相に会って、『両国は、歴史問題が完全に整理されなければ未来の協力のために一歩も踏み出すことができない、という認識から抜け出さなければならないと思います』と言った」「私、張京泰ははっきり申し上げる。『違います。我々は、大韓民国は絶対にそうできません』」とも書いた。

　顕忠院側は「外国の首脳が顕忠院を訪問するたび、その国の国旗を掲揚してきた」「日の丸掲揚も同じ儀典手続きに基づいて行われたものだ」と反論したという。

　張京泰最高委員は先月26日の同党最高委員会議で、米国を国賓訪問した尹大統領が歓迎行事の時に花を渡した子どものほおにキスをしたことについて、「性的虐待」と主張して物議を醸した。

　また、昨年11月にはファーストレディーの金建希（キム・ゴンヒ）夫人がカンボジアで先天性心臓疾患の子どもに会ったことについて、「貧困ポルノグラビア（同情を集めるため過度に貧しさを強調した写真の意）撮影」との主張を展開したこともある。

ソン・ジウク記者