「やりがい搾取」 物議を醸した文在寅前大統領の書店、ボランティア募集中止

 文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が自宅のある慶尚南道梁山市に開いた「平山書房」が「やりがい搾取」論争を呼んだボランティア募集を中止した。

 平山書房は8日午前、SNSでボランティア募集を撤回し、混乱を引き起こして申し訳ないと陳謝した。

【写真】「財団法人」平山書房、ボランティア募集を撤回し陳謝

 平山書房側は「村の案内や整備、本の読み聞かせなど財団が行おうとする公益事業を進めるため、ボランティア団を結成しようとしたが、欲を出しすぎた」とし、「ボランティア募集を撤回し、今後必要な際にはウェブサイトを通じ、必要な公益事業を明らかにし、財団会員を対象にボランティア募集したい」と説明した。

 平山書房は今月5日、午前勤務、午後勤務、終日勤務のボランティアを募集するとSNSに投稿した。しかし、終日働くボランティアだけに食事を提供するとしたほか、報酬の代わりにオリジナルグッズや軽食を提供するとの条件を掲げたことから「やりがい搾取」だとの指摘を受けた。

 SNSに掲載された告知文にも「なぜやりがい搾取を迫るのか」「なぜ民間事業所でボランティアを使うのか」などという批判コメントが殺到した。

 文前大統領の私邸がある慶尚南道梁山市下北面芝山里の平山書房は、文前大統領が私邸に隣接する一戸建て住宅を8億5000万ウォン(約8700万円)で購入後、書店にリモデリングして話題を集めた。財団法人平山書房と村民が書店を運営し、月曜日を除く週6日営業をしている。

ソン・ジウク記者

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