「慰安婦問題解決の約束守って」 被害者が尹大統領に再び訴え

【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の韓国人慰安婦被害者、李容洙(イ・ヨンス)さんが10日、就任から1年となった尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に向け、慰安婦問題を解決するという約束を守るよう求めた。

 李さんはこの日、慰安婦問題の解決を求め市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」が毎週水曜日にソウルの日本大使館付近で開いている集会に出席した。

 尹大統領が大統領選の際に「大統領にならなくても慰安婦問題を解決する」と約束したとし、「大統領になったのに何もしていない」と批判した。この約束は李さんだけでなく国民との約束でもあると強調しながら「尹大統領がうそをついたのではないと今も信じている。約束したことを全て早く履行するよう切に願う」と呼び掛けた。

 市民団体「日本軍慰安婦問題ICJ付託推進委員会」の委員長を務めている李さんは、慰安婦問題を国際司法裁判所(ICJ)に付託して法的に解決すべきだとも主張した。

 集会の参加者と「性売買問題解決のための全国連帯」も声明を出して李さんを後押しした。

 李さんはまた、尹大統領が7日に日本の岸田文雄首相との首脳会談で「両国が歴史問題を完全に整理しなければ未来の協力に一歩も踏み出せないとの認識から脱却しなければならない」と述べたことについて、「岸田首相に免罪符のメッセージを与えた」と批判した。また、徴用問題を巡る岸田首相の「多数の方々が大変苦しい、悲しい思いをされたことに心が痛む思いだ」との発言を「もっともらしい、ごまかし」と指摘した。

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