韓米日の北朝鮮監視レーダー、今頃になって連結されるだなんて【5月11日付社説】

韓米日の北朝鮮監視レーダー、今頃になって連結されるだなんて【5月11日付社説】

 韓国・米国・日本の3カ国が北朝鮮ミサイルをリアルタイムで探知・追尾するレーダーシステムを共有し、共同で対応するシステムが早ければ来月には構築される。韓日両国が自国のレーダーで別々に入手した北朝鮮ミサイルの発射地点、方向、弾着地点などの情報を米国のインド太平洋司令部を経て共有するという。これまで韓日両国は軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に基づき、主に北朝鮮ミサイル発射後にその性能や飛行経路などに関する情報をやりとりするだけだった。今回の決定で韓国軍、在韓米軍、日本の自衛隊と在日米軍のレーダーなど、これらの指揮・統制システムが米インド太平洋軍司令部と24時間連結され、北朝鮮の挑発に対してこれまで以上に迅速かつ正確に対応できるようになった。

【図】韓米日の情報共有体系と軍事・安全保障協力強化

 韓米日3カ国のレーダー連結はあまりにも遅かった。これまでこの種のシステムが構築されてこなかったとのニュースに驚いている国民もいるだろう。それが今やっと可能になったのは尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権発足後、韓米同盟がより強固になり、また韓日関係が正常化したからだ。文在寅(ムン・ジェイン)政権は韓半島周辺海域における韓米日3カ国の軍事訓練さえ拒否した。日本とは最悪の関係となり、互いに輸出を規制し、GSOMIAを終了させるなどの対抗措置まで取った。韓米日のレーダー連結など考えることさえ難しい状況だった。

 北朝鮮が最も恐れているのは韓米日による安全保障協力であり、その理由はこれがそれほど大きな効果があるからだ。北朝鮮の挑発行為はここ最近になって最高のレベルに達している。模擬核弾頭搭載ミサイルを上空で爆発させる試験に成功し、海中で爆発する核ドローンの開発にも成功したと発表した。8種類の空中・海上ミサイルに搭載される戦術核弾頭も公開した。「北朝鮮が今日7回目の核実験を強行したとしても何らおかしくない」との見方も多くの専門家が認めている。このような状況で韓米日3カ国が協力し、警戒態勢の強化と安全保障協力を進めるのは韓国国民の安全保障とも直結する問題だ。今後は政権の意向で揺らぐことのない3カ国の協力関係を構築していかねばならない。

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