北が恐れた元国防相・金寛鎮氏、国防革新委員に内定

 韓国大統領室は10日、金寛鎮(キム・グァンジン)元青瓦台(韓国大統領府)国家安保室長を大統領直属の国防革新委員に指名する方針を固めた。その理由について大統領室は「国防革新について最も専門性が高い」と説明した。

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 大統領室の関係者はこの日午後に竜山の大統領室で記者団の取材に応じ「わが軍と国防部(省に相当)はこれまで20年以上にわたり3回ほど大きな国防改革を行ってきた。その過程で金元室長は実務担当者として、また中間管理職として、さらに国防長官としてこれに参加してきた」と述べた。

 この関係者は「わが国の国防革新の何が問題であり、いかなる点を改善すべきかについて、金元室長ほどよく理解している方はいないだろう」「適任者と考えており、今回任命に至った」と説明した。さらに「8人の民間委員がいるが、その経歴や年輪から考えると、金元室長が座長の役割を果たすと考えている」ともコメントした。

 金元室長は李明博(イ・ミョンバク)政権と朴槿恵(パク・クンヘ)政権で国防部(省に相当)長官に就任し、朴槿恵政権では青瓦台国家安保室長も務めた。金元室長は北朝鮮の挑発に対し「先に対応、後から報告」「原点打撃」を指示するなど、対北朝鮮政策においては「強硬派」に分類されている。

 金元室長が加わった国防革新委員会は「国防革新基本計画」について審議を行い、関連する主な政策を審議・調整し、その結果を規程に反映させることを主に担当する。昨年12月13日に国務会議(閣議に相当)で大統領令「国防革新委員会設置および運営に関する規定」が審議・議決され、今月最初の会議が開かれるという。

イ・シンヘ記者

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  • ▲金寛鎮(キム・グァンジン)元韓国国防部(省に相当)長官/聯合ニュース

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