共に民主・金南局議員の口座追跡令状請求を棄却した判事、ライムファンド事件でも請求棄却していた

 共に民主党の金南局(キム・ナムグク)国会議員の不審な仮想通貨取引と関連し、検察が請求した口座追跡令状を棄却した判事は「ライムファンド事件」の主犯であるスターモビリティーのキム・ボンヒョン元会長に対する2回目の勾留請求を棄却したソウル南部地裁の部長判事だったことが10日までに判明した。検察は金議員に対する口座追跡令状を2回請求したが、いずれも棄却された。

【写真】被害額1.6兆ウォン「ライムファンド詐欺事件」主犯キム・ボンヒョン容疑者、逃亡48日の末に逮捕

 ソウル南部地検は昨年初め、金融情報分析院(FIU)から金議員による仮想通貨の異常な取引に関する資料を受け取った。その後、検察人事異動後の昨年7月からソウル南部地検が金議員の事件を捜査し、昨年下半期に金議員に対する口座追跡令状を2回請求した。

 しかし、当時令状交付の可否を判断していたソウル南部地裁の令状担当部長判事は、それをいずれも棄却したという。政界や司法関係者からは「犯罪容疑の有無を調べる口座追跡令状を2回も棄却したとは理解し難い」との反応が聞かれる。法律専門家は「部長判事が事件の実体把握もできないように捜査初期段階から壁を築いたものだ」と指摘した。検察は現在、金議員に対する口座追跡令状を再請求することを検討している。

 問題の部長判事は昨年10月、逃亡・潜伏を企てようとしていたキム・ボンヒョン氏の2回目の勾留請求を棄却した判事だという。同判事は当時、棄却理由について、キム氏の疑惑は疎明されているが、「拘束しなければならない理由と相当性を認めにくく、証拠隠滅の懸念があるとは見なせない」とした。結局キム氏は昨年11月11日、京畿道河南市で電子足輪を切って逃走し、検察、警察、関税庁などが捜索した結果、48日後に検挙された。

キム・ジョンファン記者

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