韓国与党、福島原発の「汚染水」を「汚染処理水」に呼称変更…その狙いは

韓国与党、福島原発の「汚染水」を「汚染処理水」に呼称変更…その狙いは

【NEWSIS】韓国与党「国民の力」で、日本の福島原発汚染水を「汚染処理水」と表現するケースが相次いでいる。今月23日に韓国の視察団が福島に派遣されるため、その前に韓国社会の認識を変える狙いがあるとみられる。

 同党の汚染水関連タスクフォース(TF)の委員長を務める成一鍾(ソン・イルジョン)議員は11日、SBSのラジオ番組のインタビューで「外部に放流する水については、処理されて流されるため汚染処理水と言うのが正しいのではないか」と述べた。

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 TFでは今月5日の初会合でも「汚染処理水という用語を使うのが適切だ」との意見が出ていたという。

 また、同党の河泰慶(ハ・テギョン)議員もこの日、KBSラジオの時事番組で「まずは用語の訂正が必要だが、厳密には汚染処理水」とした上で「汚染水を放流してはならない」と述べた。

 河議員は「汚染水を一度ろ過した汚染処理水について、国際原子力機関(IAEA)は、汚染処理水が放流できるレベルまでろ過されているのか、浄化されているのか、これを確認するのであり、われわれ韓国の視察団は、その処理過程を検証するのだ」と説明した。

 ただし、一部では呼び方を変更するだけで社会の認識を変えることはできないとの声も出ている。

 国民の力の李俊錫(イ・ジュンソク)元代表はこの日、自身のフェイスブックで「日本が放流するものの名称を何に変えたとしても、国民の考えはさほど変わらないだろう」と指摘した。

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