【TV朝鮮ニュース動画】グーグルがAIチャットボット公開、独島の領有権について聞いてみた

韓国語の質問には「韓国領」、日本語の質問には「日本領」と回答

 (アンカー)

 情報技術(IT)大手のグーグルがOpenAI(オープンAI)社の「ChatGPT(チャットGPT)」に対抗する人工知能(AI)チャットボットを全世界に公開しました。 直接テストしてみると、韓国の大統領を問う質問に突拍子もない答えを出すこともありました。これは技術開発の問題なので時間が解決してくれるでしょうが、独島(日本名:竹島)はどの国の領土なのかという質問には、言語によって答えが違い、偏向性が指摘されています。ユ・ヘリム記者がお伝えします。

 (記者リポート)

 グーグルは独自開発したAIチャットボット「Bard(バード)」を世界180カ国に一般公開しました。

 (シシー・シャオ〈Sissie Hsiao〉グーグル・アシスタント部門副社長)

 「私たちは待機者リストをなくし、180以上の国と地域にバードを公開しました」

 今回は英語のほかに韓国語と日本語でのサービスを開始して注目されましたが、依然として不安定です。

 今年3月の公開デモンストレーション時、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に対する誤答で問題になったのに続き、今回公開されたバージョンでもとんでもない答えが相次ぎました。

 「韓国の大統領は誰か」と尋ねると、「カリフォルニア地震のニュースが見つからない」と突拍子もない回答をしました。

 韓国語がつたなくて、質問をきちんと理解できていなかったのです。また、同じ質問をしても言語によって答えが違います。

 「独島はどの国の領土か」という質問に、韓国語で聞いた時は「韓国の領土だ」と答えますが、日本語で聞くと「日本の領土だ」と答えます。

 言語ごとに偏ったデータを学習しているため、答えが違ってしまうのです。

 (チャン・ビョンタク・ソウル大学AI大学院長)

 「データに基づいてのみ学習するので、もともとのデータ、つまりテキストにある偏向性をそのまま学習したのです」

 グーグルは「バードをクラウドやGメールなど、グーグルの25のサービスとつなげ、イメージ認識機能を追加する」と明らかにしましたが、「活用度を高めるには追加学習などを通じて正確度を引き上げ、偏向性の問題を解決しなければならない」という指摘もあります。TV朝鮮のユ・ヘリムがお伝えしました。

(2023年5月11日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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