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共に民主党の金南局(キム・ナムグク)議員が60億ウォン(約6億円)に達する仮想通貨を保有していた問題で、金議員の謝罪と釈明にもかかわらず、ロビー疑惑が拡大の兆しを見せています。検察は金議員の仮想通貨取引が不審だとして、捜索令状を2回請求しましたが、TV朝鮮の取材によると、当時検察は政治資金法違反だけでなく、犯罪収益隠匿、脱税の容疑も令状請求に記載していたことが分かりました。チェ·ミンシク記者がお伝えします。
【TV朝鮮ニュース動画】金南局議員の令状に脱税・犯罪収益隠匿容疑、ロビー疑惑が拡大の兆し
(記者リポート)
金南局議員のものと推定される仮想通貨ウォレットのアドレスです。昨年1月28日午前2時、仮想通貨「ウィミックス」300個が仮想通貨取引所ビッサムの口座に移され、5分後には10万個、4分後には31万個が移されています。こうしてウィミックス136万個が4カ月間に計47回にわたり、仮想通貨取引所のビッサムとアップビットに振り込まれました。当時ウィミックスが1個5000ウォンから7000ウォンの間で取引されていたことから、全体で100億ウォンをはるかに超える規模です。
巨額の仮想通貨が移動したことを受け、金融情報分析院(FIU)は内部審議委員会を経て、昨年7月ごろに検察に異常な取引を通告しました。その後、検察は金議員のウォレットに対する捜索令状を請求しましたが、令状には政治資金法違反容疑が記載されていました。代価性がなくても政治家が法律が定めてない方法で政治資金を受け取れば政治資金法違反になりますが、検察は上場前に仮想通貨を受け取る「エアドロップ」や安値で仮想通貨を買い付ける「プライベートセール」に金議員が関与した可能性を視野に入れています。
(金周顕=キム·ジュヒョン=金融委員長)
「もう少し正確に明らかになるためには、まず捜査当局が捜査するしかないのではないか」
(記者リポート)
捜索令状には犯罪収益隠匿と脱税の容疑も記載されていましたが、金議員が内部情報を利用して収益を上げたか、仮想通貨売買で税金を回避した可能性もあるとみています。
与党は国民権益委員会による議員全員の調査と金議員に対する早急な捜査を求めました。
(尹漢洪=ユン・ハンホン=国民の力議員)
「(専門家は金議員が仮想通貨を)発行人から受け取ったとしか推定できないと言っています。働きかけが目的だったという話もありますし」
民主党は独自の真相調査団を設置して初会合を開き、これまでに指摘された全ての疑問について調べると表明しました。TV朝鮮のチェ·ミンシクがお伝えしました。
(2023年5月11日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)