ソニー、韓国のワイヤレスヘッドホン市場で首位独走…サムスン・LGは新製品もなし

ソニー、韓国のワイヤレスヘッドホン市場で首位独走…サムスン・LGは新製品もなし

 ソニーが、韓国のワイヤレスヘッドホン市場で首位を独走している。10-20代の女性消費者を中心に人気を集め、新製品を出さないサムスン電子・LG電子と違ってシェアを伸ばしている状況だ。

 市場調査会社GfKが13日に明らかにしたところによると、ソニーは今年2月現在、韓国国内のワイヤレスヘッドホン市場でシェア52.3%で1位になった。韓国市場で6年連続1位になる中で、市場掌握力も高めている。ソニーのワイヤレスヘッドホンの売上成長率(今年3月現在)は前年比167%という水準で、上昇幅が大きいことが分かった。ソニーは、主要な音響機器市場の米国ではシェアおよそ11%で6位に付けているが、唯一韓国市場では勢いを見せている。

 10-20代の女性消費者がソニーのワイヤレスヘッドホン製品をよく買い求めていることも明らかになった。ソニー・コリアによると、昨年4月から今年3月までの間にソニーの無線ヘッドホンを購入した消費者のうち、女性の割合は52%に達した。ソニー・コリアの関係者は「ワイヤレスヘッドホンの役割は単なるオーディオ機器にとどまらず、一つのファッションアイテムに拡張し、需要がさらに増えたものと解釈される」と説明した。

 ソニーは、デザインのほか価格競争力の点でも競合製品に比べ高いと評価されている。業界関係者は「世界的に人気があるアップルのAirPods Maxは相対的に高価な製品で、サムスン電子・LG電子の製品は選択の幅が狭く、消費者はソニーの製品を選んでいる」と語った。アップルのAirPods Maxの価格は76万9000ウォン(現在のレートで約7万7700円。以下同じ)だが、ソニーのWH-1000XM5だと50万ウォン(約5万500円)相当で、相対的に安い方になる。色もプラチナシルバー、ブラック、ミッドナイトブルーの3種類から選べる。

 ソニーは新製品も出し続けている。今月は、ノイズキャンセリングが適用されたワイヤレスヘッドホンWH-1000XM5を発売した。自動ノイズキャンセリング最適化と優れた通話品質が強みの製品だ。

 逆にサムスン電子とLG電子は、相対的に、ワイヤレスヘッドホンにはあまり力を入れていないようだ。サムスン電子が買収したハーマン(Harman)のJBLは、2021年にワイヤレスヘッドホン5種類を発売した後、現在までのところ新製品を出していない。サムスン電子の「Galaxy」ブランドではヘッドホンが出ていない。LG電子は2017年に「トーン・プラス(TONE+)」というブランドでBluetoothヘッドホン4種類を発売して以降、新製品の発売がない。

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