【NEWSIS】「第三者弁済」方式賠償を拒否している、日本による強制徴用生存被害者の自宅を韓国政府が事前調整なく突然訪ねたことに対して、批判の声が上がっている。
被害者支援団体「日帝強制動員市民の会」は15日に発表したコメントで、「外交部の徐旻廷(ソ・ミンジョン)アジア太平洋局長など3人が前日午後、何のアポイントもなく光州市西区のヤン・グムドクさん宅を訪ねるという無礼を犯した」と明らかにした。
【写真】韓国外交部関係者が賠償解決策を拒否した被害者の家に残したメモ
そして、「ヤン・グムドクさんは先月から1カ月以上、近くの病院に入院している。家族が『印鑑をもらうこと以外にする話があるだろうか』と言い、会う意思はないことを表明しているのにもかかわらず、病院の受付にメモと紅参(高麗ニンジン)の贈り物を置いて行った」とも述べた。
また、「同じ日、光州市光山区にあるイ・チュンシクさんの自宅も突然訪れたが、会えずに紅参の贈り物とメモだけを残して帰ったことが確認された」と説明した。
さらに、「外交部の欠礼は度を越えている。イ・チュンシクさんは103歳、ヤン・グムドクさんは95歳で、2人ともご高齢だ。重要な意思決定が必要なことについて、代理人や家族、支援団体が立ち会わなければならないのは常識的なことだ」「事前に通知もせずに日中、突然高齢の被害者の家を訪れてドアをたたくとは、何の振る舞いか」と問いただした。
市民の会は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は日本の被告企業の賠償責任に免罪符を与え、その責任を韓国が代わりに引き受けることにした第三者弁済による解決法を確定した。外交部にできることは『第三者弁済』を拒否している被害者を懐柔すること以外にない」と皮肉った。
その上で、「既に拒否の意思をはっきりと表明した被害者たちに、意思疎通を図るのではなく、基本的な常識と礼儀さえ欠く非常識な行為だ」「外交部は無礼で稚拙な行為を直ちにやめなければならない」と批判した。
ピョン・ジェフン記者