ソウル都心の路上で野宿・酒盛り・放尿、民主労総の「集会」を許可する判事と傍観する警察【5月18日付社説】

ソウル都心の路上で野宿・酒盛り・放尿、民主労総の「集会」を許可する判事と傍観する警察【5月18日付社説】

 全国民主労働組合総連盟(民主労総)建設労組が2日連続でソウル都心で集会を開いた。参加者らは光化門世宗大路の8車線のうち4車線を占拠したため、影響で都心では交通がまひし市民は激しい交通渋滞や騒音で大きな迷惑を被った。16日夜には5000人以上が敷物を敷いて野宿まで行った。警察は禁止の通告を出したが、組合側は微動だにしなかった。光化門周辺には酒の空き瓶などごみが散乱し、組合員らによる路上での放尿で悪臭が鼻を突いた。それでも警察はこれを見守るだけだった。警察は当初16日の集会を午後5時まで許可したが、組合側はこれを無視した。その後は裏道に場所を移し、スルメを焼いて酒盛りを続けた。警察は集会の解散を求める警告放送を行うだけだった。法律の執行を放棄したようなものだ。

【写真】平日朝の出勤時間、歩道で寝ている組合員たち

 集会・デモの自由は基本権だが、市民の平穏な日常と通行権を過度に侵害する場合は許容すべきではない。関連する法律にも「主要な道路での集会・デモは円滑な交通のため必要な場合は禁止あるいは制限できる」と定めている。実際に過去の政権では主要幹線道路での集会やデモは400件以上禁止された。ところが文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、警察はこれらの裁量権を事実上行使しなくなった。今や過激な労働組合が何かあれば幹線道路を占拠し、都心の交通をまひさせる事態が日常茶飯事となっている。先月も障害者団体が光化門で路上を占拠し、野宿しながらデモを行ったが、警察はこれも放置した。

 警察は「集会を制限しても、主催者側が訴訟を起こせばほとんどの判事が主催者側の訴えを認める」と語る。実際に多くの判事は民主労総などによる集会やデモ行進を許可している。そのためソウル都心は週末も平日も関係なく、幹線道路を占拠するデモで混乱が続いている。しかも平日に数千人規模で1泊2日の野宿、酒盛り、放尿集会が行われるまでに至った。裁判所はこの無法状態をもっと深刻に認識するべきだ。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ソウル都心の路上で野宿・酒盛り・放尿、民主労総の「集会」を許可する判事と傍観する警察【5月18日付社説】
  • ソウル都心の路上で野宿・酒盛り・放尿、民主労総の「集会」を許可する判事と傍観する警察【5月18日付社説】

right

あわせて読みたい