韓国原爆被害者協会が広島で会見 「核のない世界を希望」

【広島聯合ニュース】韓国原爆被害者協会の鄭源述(チョン・ウォンスル)会長は18日、19日から先進7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれる広島市の市役所で記者会見を開き、「われわれは原子爆弾の被害による痛恨の歳月を送った」とし、「核のない世界を希望する」と訴えた。

 記者会見には、1歳のときに広島で被爆した鄭氏をはじめ同協会の関係者14人が出席した。

 G7広島サミットに合わせて訪日した同協会一行は「韓国原爆被害者協会は核兵器のない平和な世の中を作るために最善を尽くす」と強調。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と岸田文雄首相が21日に、広島市内の平和記念公園にある「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」を共に訪問することについて感謝の意を表した。韓国大統領が同地を訪れるのは今回が初めてとなる。

 G7サミットに出席するバイデン米大統領が原爆投下について謝罪し、韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪問してほしいとも訴えた。

 また「韓国人の原爆被害者は10万人で生存者は5万人」とし「大統領が(韓国で開かれる)慰霊祭に参加してほしい。原爆投下から78年が過ぎたが、韓国には慰霊碑さえない」とし、韓国内で関心が低いことに遺憾の意を示した。

 記者会見に出席した被爆者の女性は「被爆2世、3世の苦しみも知ってほしい」と訴えた。

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