ロシア軍が夜間に大空襲…ウクライナ「ミサイル30発中29発迎撃」

ロシア軍が夜間に大空襲…ウクライナ「ミサイル30発中29発迎撃」

 【NEWSIS】ロシアが18日(現地時間)、再びウクライナの首都キーウなど複数の地域で大規模な空襲を行った。

 外信各社の報道をまとめると、ウクライナ軍参謀本部は「ロシア軍が夜間に複数回にわたりミサイル攻撃をした」「ミサイル30発のうち29発と、自爆ドローン・偵察ドローン各2機の撃墜に成功した」と明らかにしたとのことだ。

【動画】ウクライナ「ミサイル18発全て撃墜」、ロシア「パトリオットを破壊」

 攻撃は現地時間で17日午後9時から18日午前5時30分まで行われ、ウクライナ各地で空襲警報が発令された。

 主な攻撃対象になったのは首都キーウだった。

 キーウ市のビタリ・クリチコ市長はメッセージ・アプリ「テレグラム」で、「首都で数回爆発が発生した」「防空網が活性化され、ダルニツキ地区では落ちてきた破片で火災が発生した」と語った。

 その後、キーウの警察当局は「破片による大きな被害は報告されず、犠牲者もいなかった」と明らかにした。

 しかし、南部オデッサ州ではミサイル攻撃により1人が死亡し、2人が負傷した。

 ウクライナ南部軍司令部は「オデッサ郊外の産業施設が攻撃を受けた」「負傷者2人はそこで勤務に当たっていた警備兵たちだ」と説明した。

 フメリニツキー州でも爆発後、インフラ施設が破壊されたが、死傷者は出なかった。

 首都キーウに対する攻撃は今月に入って既に9回目だ。

 今月16日には極超音速ミサイル「キンジャル」6発を含むミサイル18発と無人機(ドローン)9機など「異例の規模」の空襲があった。ウクライナは当時、これをすべて撃墜したと発表したが、ロシアは「キーウのパトリオット防空網を破壊した」と主張していた。米国側はその後、「一部損傷したのは事実だが、破壊されたわけではない」と明らかにした。

 一方、ロシアが占領しているクリミア半島では18日、貨物列車が脱線した。

 ロシアが任命したクリミアの首長セルゲイ・アクショーノフ氏はテレグラムを通じて、「この区間の列車運行は中断された。バスで乗客を移動させている」と告知した。

 クリミアの鉄道会社は「許可を受けていない人物が鉄道運行に介入し、貨物列車が脱線した」「死傷者は出なかった」としている。

 ロシアの国営メディアRTは「確認されていない報道によると、この地域の住民たちは事件発生前に不審な男を見つけて警察に通報したという。目撃者たちは列車が脱線する前に大きな爆発音を聞いたとのことだ」と報じた。また、爆発で線路に15メートル幅でくぼみができ、線路が50メートルにわたり破損したという。

 クリミア半島では今年2月にも鉄道が攻撃され、運行が一時中断されたことがある。

 ロシア国営タス通信によると、ロシアは「ウクライナ軍がこの24時間で東部ドネツク州居住地域に368発の砲弾を発射し、民間人5人が死亡、20人以上が負傷した」と明らかにしたとのことだ。16日には同地域に63回にわたり砲撃が加えられた、とも伝えた。

シン・ジョンウォン記者

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