ドイツで亡命ロシア人2人が毒物中毒の症状…現地当局「捜査中」

ドイツで亡命ロシア人2人が毒物中毒の症状…現地当局「捜査中」

【NEWSIS】亡命したロシア人2人がドイツで毒物による中毒の症状を示し、ドイツの捜査当局が捜査を開始した。ドイツ・メディアのドイチェ・ベレ(DW)などが22日(現地時間)に報じた。

 2人は先月29-30日、ロシアの反政府活動家ミハイル・ホドルコフスキー氏がドイツのベルリンで主催したある会議に出席していた。

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 1人は先日ロシアを出たばかりのジャーナリストで、会議の前から症状が出ていた可能性があると語っている。

 このジャーナリストは東ベルリンのシャリテ病院で治療を受けている。ロシアのプーチン大統領の政敵とされる野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が神経剤「ノビチョク」の中毒とみられる症状で治療を受けた病院だ。

 もう1人は米国を拠点とする自由ロシア財団(FRF)理事のNatalia Arno氏だ。この財団はロシアの市民社会を支援する国際機関で、Arno氏は10年にわたり米国に在住しているという。

 Arno氏はドイツで体調を崩した際、時差で疲労がたまったとフェイスブックに投稿していた。その後Arno氏はプラハに移動したが、その時にホテルの部屋が開いた状態だったという。それからひどい痛みや経験したことのない症状が出たと伝えた。

 ドイツの捜査当局はこれらの事件について捜査を行っていることを明らかにした。しかしそれ以上の具体的な情報は提供していない。

 ナワリヌイ氏だけでなく別のジャーナリストでロシアの反体制派活動家ウラジーミル・カラ=ムルザ氏らも毒殺とみられる症状が出たことがある。さらにウクライナ戦争が始まる前からロシアでは一部の実業家や政治家などが相次いで死亡した。ドイチェ・ベレが伝えた。

 識者らはこれらをプーチン政権による犯行とにらんでいるが、ロシア大統領府は毒殺を否定している。

シン・ジョンウォン記者

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