ロシア軍大型艦に向けて突進したウクライナ軍無人艇、直撃弾を浴びて沈没

ロシア軍大型艦に向けて突進したウクライナ軍無人艇、直撃弾を浴びて沈没

 ウクライナの無人艇がロシアの黒海偵察ラインを攻撃しようとしたものの失敗した、というロシア国防省側の主張がなされた。ロシア国防省側は、攻撃に失敗したウクライナ無人艇を破壊したとして関連動画も公開した。

【動画】ロシア軍大型艦に向けて突進したウクライナ軍無人艇、直撃弾を浴びて沈没

 CNNテレビやモスクワ・タイムズなどによると、ロシア国防省のイーゴリ・コナシェンコフ報道官は24日(現地時間)のブリーフィングで「きょう午前5時30分、トルコの経済水域で『トルコストリーム』『ブルーストリーム』ガスパイプラインの安全を保障する任務を遂行していた黒海艦隊所属艦『イワン・フルス』を、ウクライナ軍が無人快速艇で攻撃しようとしたが失敗した」と発表した。

 ロシア国防省によると同日、ボスポラス海峡から北東に140キロ離れた黒海公海上で任務遂行中だったイワン・フルスに向かってウクライナの高速無人艇3隻が突進してきたが、全て破壊した。

 ロシア国防省が公開した長さ6秒の関連動画を見ると、無人艇1隻がロシア艦の攻撃を避けながら海面を突っ切ったものの、遂に直撃弾を浴びて火炎に包まれた。

 ロシア国防省は「黒海艦隊のイワン・フルスは引き続き任務を遂行している」と付け加えた。

 2017年に進水したイワン・フルスは、現代的な類型でいえば「情報収集艦」だという。偵察・電子戦、ミサイル防御システムの追跡・監視任務を遂行する。排水量4000トン、全長96メートル、全幅16メートルという大型艦で、航続距離は最大1万2800キロだ。機関砲2-4基と対空ミサイルを搭載している。

 こうしたロシアの主張に対し、トルコとウクライナ側はまだ特に見解を出していない。

 昨年2月にロシアがウクライナに侵攻して以降、黒海では両国の間で大小の衝突が続いた。

 特に昨年4月には、「ロシアのプライド」と呼ばれていた巡洋艦「モスクワ」が沈没するという事件があった。当時、ロシア側は単純な火災による沈没だと主張したが、ウクライナ側は、自国軍の「ネプチューン」地対艦ミサイル2発が「モスクワ」に命中して大きな被害を与えたことを確認した、と発表した。

キム・ジャア記者

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