尹大統領 韓国と太平洋島しょ国「同じ船に乗った隣人」

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は29日、ソウルの青瓦台(旧大統領府)で開かれた韓国と太平洋島しょ国の首脳会議で、「きょうの会議は協力の新たな始まりを知らせる重要な里程標になるだろう」とし、「太平洋という広大な海で同じ船に乗った隣国である韓国と太平洋島しょ国が共同繁栄のために力強く航海していくことを期待する」と述べた。

 同会議は尹大統領が就任してから韓国で開催される初の多国間首脳会議で、「太平洋諸島フォーラム(PIF)」に加盟する18カ国・地域から首脳や高官が出席した。

 尹大統領はPIFが韓国のインド太平洋戦略の重要パートナーであることを説明し、「PIFのすべての加盟国を招待することができうれしく思う」とあいさつした。

 また「韓国は太平洋島しょ国を含めすべての国と相互尊重と信頼に基づいた持続可能な協力関係を結び、国際社会で責任ある貢献をする」と強調。韓国政府が昨年12月に発表した「自由・平和・繁栄のインド太平洋戦略」とPIFが昨年7月に発表した「ブルーパシフィック大陸のための2050年戦略」の方向性が一致すると評価した。

 そのうえで韓国とPIFのパートナーシップを推進する考えを示し、「太平洋島しょ国の生存と繁栄に直結した気候変動、自然災害、食糧、保健、海洋水産危機は連帯と協力を通じてのみ克服できる」と話した。

 PIF議長国であるクック諸島のブラウン首相は「韓国との緊密なパートナーシップと協力を重要に考える」として「広範囲で複雑な挑戦課題を克服するためには韓国のようなパートナー国家が必要だ」と話した。

 また「今回の会議を通じて韓国と太平洋島しょ国の関係を首脳級の関係に格上げさせた」とし「協力をさらに強化し、より平和で繁栄した太平洋時代を開くことができるだろう」と期待を示した。

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