北朝鮮、西海衛星発射場内の2カ所で打ち上げ準備中

ロケット発射台に設置される移動式建屋が発射台に移動
液体燃料ロケットと固体燃料ロケットのいずれも発射可能か

 【NEWSIS】29日(現地時間)に撮影された北朝鮮の西海衛星発射場内の2カ所の衛星写真によると、ロケットを発射台に設置する移動式建屋が発射台に移動したことが分かった。そのため発射が近く行われる見通しだと米政府系放送「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」が30日(現地時間)に報じた。

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 商業衛星「プラネット・ラブズ(Planet Labs)」が29日に撮影した写真を見ると、以前からあった発射台近くに移動式の建屋が設置された様子が分かる。

 メインの建物内で完成したロケットは垂直に立てた状態でレールを使って発射台に移されるが、その移動の際に移動式の建屋が使用される。

 北朝鮮が移動式の建屋を発射台近くに移動させるのは、2016年2月にロケット「光明星」を発射して以来のことだ。

 また先日北朝鮮が建設した新しい発射場でも移動式建屋が発射台に移動していたことが分かった。

 新しい発射場の南端には数日前まで正方形の建屋が設置されていたが、これが29日の時点で発射台のある北側に60メートル移動したことが衛星写真から分かっている。

 2カ所の発射場でいずれも移動式の建屋が発射台に移されたわけだが、これだけでロケットが発射台に移動したと断定はできない。しかし北朝鮮は日本に「31日から来月1日の間に人工衛星を発射する」と通告したことから、今回の動きは注目されている。

 米国のジェームズ・マーティン不拡散研究センターのデビッド・シュミラー研究員によると、従来の発射台は液体燃料ロケットの発射に特化していたため、北朝鮮はこの既存の発射台から衛星を打ち上げる可能性が高いと分析されている。ただしシュミラー研究員は新しい発射台から固体燃料ロケットが発射される可能性も排除していない。

カン・ヨンジン記者

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