「済州島は高すぎ」…コロナ後の韓国人観光客は日本や東南アジアへ

　（アンカー）

　きょう（29日）の仁川空港と金浦空港は海外旅行を終えて帰ってきた人でにぎわっていました。コロナ期間に人気だった済州に代わり、日本やベトナムなど東南アジアを訪れる観光客が大きく増えています。なぜ済州が国内客にそっぽを向かれているのか、ペ・サンユン記者が取材しました。

【TV朝鮮ニュース動画】「済州島は高すぎ」…コロナ後の韓国人観光客は日本や東南アジアへ

　（記者リポート）

　旅行客が次々と仁川空港の到着ロビーに出てきます。 先週土曜日から始まった3連休で日本を訪れた観光客です。

　（チェ・ユジンさん／大阪から帰国）

「どこかに並ぶと前も後ろも韓国の方で、写真もほとんど韓国の方が撮ってくれました」

　（記者リポート）

　観光客が殺到したせいで飛行機の便が足りず、日本国内で訪問都市を変えた旅行客もいました。

　（ユン・インヨンさん／名古屋から帰国）

　「大阪は飛行機が売り切れて席が取れないので、代わりに名古屋を選びました」

　（記者リポート）

　連休最終日にもかかわらず、日本に向かう旅行客で出国便のカウンターには長い列ができています。新型コロナ対策のソーシャルディスタンス規制が終了し、日本や台湾などを訪れる旅行客が急増しました。今年の日本行き航空券の購入件数は前年比で3.2倍に増え、台湾行きは10.2倍に増加しました。

　一方、今月済州を訪れた韓国人観光客は1年前より12.8%も減少しました。食費や宿泊費など物価が高いことが大きな理由です。済州島の物価が負担だと感じる観光客はこの8年間で2倍近くに増えました。

　（カン・ウンギョンさん／済州島旅行客）

　「コロナ以前にも行きましたが、その時に比べ（今は）もっと高くなったと感じます。食事代が一番上がったと思います」

　（キム・ウジュンさん／ 済州島旅行客）

　「済州島の物価もかなり上がって高いと思うんですが…。4－5年前と比べ（黒豚の価格が）20－30%上がりました」

　（記者リポート）

　物価が高いという外部の認識を抑えられない限り、観光客の済州離れはさらに広がると懸念されています。TV朝鮮のペ・サンユンがお伝えしました。

（2023年5月29日放送　TV朝鮮「ニュース9」より）