金大中・盧武鉉・文在寅が国民の自尊心を踏みにじったと主張する共に民主党【5月31日付社説】

金大中・盧武鉉・文在寅が国民の自尊心を踏みにじったと主張する共に民主党【5月31日付社説】

 日本の海上自衛隊護衛艦が29日、韓国主催の多国間海上訓練に参加するため釜山港に入港した。すると韓国野党・共に民主党は「その船舶には旭日旗がかかっている」と批判した。共に民主党は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権は国民の自尊心を踏みにじった」とも主張した。日本の自衛艦旗は過去の軍国主義時代の日本海軍旗だった旭日旗と同じ模様だ。国際サッカー連盟(FIFA)は「政治的、宗教的なイメージの使用を禁止する」との理由で応援の際に旭日旗を使えなくした。ところが日本のリベラル系メディアの朝日新聞は100年以上にわたり旭日旗とよく似た社旗を使っている。日本社会では古くからある模様だ。

【写真】文政権時代にも自衛艦旗を掲げて入港(2017年10月)

 この旭日旗に対する見方は当然、人それぞれだろう。ただしこれが国家間の問題となれば別だ。日本は1954年にこれを海上自衛隊旗として定め、その後は全世界で通用している。軍艦が海外に入港する際には自国旗と軍旗を掲げるのは国際社会の慣例だ。かつて日本と戦争した米国はもちろん、日本の侵略を受けた中国もこれを問題視していない。

 韓国も国際社会のこのような慣例において例外ではなかった。日本の艦艇が旭日旗を掲げて韓国に入港したのも今回が初めてではない。金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)、文在寅(ムン・ジェイン)政権でもこの旗を掲げた日本の艦艇が韓国の港に入港したが、その当時、共に民主党は何も言わなかった。今の共に民主党の主張が正しければ、金大中・盧武鉉・文在寅大統領が国民の自尊心を踏みにじったことになる。共に民主党は現在、李在明(イ・ジェミョン)代表の司法リスク、党大会での贈収賄問題、金南局(キム・ナムグク)議員の暗号資産問題などで支持率が低下傾向だ。国民の批判的な視線をかわす手口の一つが反日だが、これを続けたため共に民主党の大統領経験者を自ら非難する結果になってしまった。

 共に民主党の主張をそのまま受け入れるなら、日本の艦艇は永遠に韓国の港に入港できなくなり、韓国の艦艇も日本で旭日旗を掲げた日本の艦艇近くに寄港できなくなる。韓国海軍は昨年11月、日本の神奈川県で開催された海上自衛隊創設を記念する国際観艦式に参加した。今回の日本艦艇の入港で、2018年に日本の哨戒機と韓国海軍艦艇の衝突で途絶えていた海軍間の交流も再開した。他国のことではなく韓国の安全保障に必要なことだ。旭日旗に対する見方はいろいろあるだろう。しかし国益に基づいた国家間の関係は別問題だ。何事も「過ぎたるは及ばざるがごとし」だ。

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