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「北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記も(人工衛星打ち上げと称する)ロケット発射の様子を見たのではないか」という見方が出ています。ですが、韓国の情報機関・国家情報院は「金正恩総書記の健康状態は尋常ではない」と国会に報告しました。この報告で体重が140キログラムを超え、睡眠障害も深刻だと明らかにしました。
シン・ユマン記者が取材しました。
(記者リポート)
5月16日に金正恩総書記が娘のジュエさんと一緒に人工衛星打ち上げの準備現場を視察している様子です。
1-2年前より顔もおなか回りも大きくなっています。
国家情報院は今日、国会情報委員会で、「金正恩総書記の体重は140キログラム半ばで、深刻な睡眠障害があり、酒やタバコにいっそう依存するようになっている」と報告しました。
(国民の力 劉相凡〈ユ・サンボム〉議員 /国会情報委員会与党幹事)
「外国のタバコと高級な酒のつまみを大量に取り寄せている…さらに深刻な不眠症に悩まされるという悪循環に陥る可能性に注視…」
北朝鮮住民の生活は新型コロナウイルスによるロックダウン以降、さらに厳しくなっていると分析されています。
コメやトウモロコシを含む穀物の価格は、金正恩政権になってから最高値となり、餓死者や自ら命を絶つ人も急増していると説明しました。
(劉相凡議員 /国会情報委員会与党幹事)
「餓死者の発生も例年の3倍に達すると推定…最近の自殺者は昨年に比べ約40%増加…」
今日の国会情報委員会は米国による韓国大統領室盗聴・通信傍受疑惑について攻防が繰り広げられ、3時間にわたり行われました。
国家情報院は「韓国大統領室には高度なセキュリティー装置が設置されている」との見解ばかりを繰り返しましたが、野党は「国家情報院の金奎顕(キム・ギュヒョン)院長は国会を見下している」として、国会情報委員会のボイコットを宣言しました。
(共に民主党 尹健永〈ユン・ゴンヨン〉議員 /国会情報委員会野党幹事)
(国家情報院の院長は)答弁そのものを拒否するようなニュアンスで発言しました。『そんなことなら、国会情報委員会がなぜあるのか分からない』という趣旨の問題提起がありましたし…」
TV朝鮮のシン・ユマンがお伝えしました。
(2023年5月31日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)