「韓国型THAAD」が迎撃テストに成功…超音速の北ミサイルを撃墜

「韓国型THAAD」が迎撃テストに成功…超音速の北ミサイルを撃墜

 (アンカー)

 北朝鮮の挑発に対抗し、韓国軍は「韓国型THAAD(高高度防衛ミサイル)」と呼ばれる新たな迎撃ミサイルの発射場面をメディアに公開しました。超音速で飛来する弾道ミサイルを追って撃墜する性能を備えているといいます。

 ユン・ドンビン記者が、迎撃実験の場面を直接取材しました。

【TV朝鮮ニュース動画】「韓国型THAAD」が迎撃テストに成功

 (リポート)

 北朝鮮の東倉里ミサイル発射場を想定した全羅南道木浦付近の無人島から、短距離弾道ミサイルの模擬標的が発射されます。

 「発射!」

 「北朝鮮版イスカンデル」などの対南打撃用短距離弾道ミサイルに類似した性能を持つ模擬標的が、音速の5倍のスピードで飛んでくると、忠清南道泰安の沖からL-SAM迎撃ミサイルが空へと飛び上がります。

 迎撃ミサイルは高度5万メートル以上の高空まで上昇した後、2段目の推進体と切り離され、敵の弾道ミサイルに命中します。

 「おおお!」

 国防科学研究所は、「銃弾に銃弾を当てる」のと同じくらい難しい迎撃試験を4回行って3回成功させており、弾頭部と推進体を区別して迎撃できるほどの精度の高さがあります。

 国防科学研究所の関係者

 「標的弾を、当初目標にしていた正確な位置で打撃、直撃したことを確認しました」

 韓国型ミサイル防衛システム(KAMD)の中層防御(高度1万5000-4万メートル)区間は、米国製のパトリオットと韓国の技術で作った天弓が担当しますが、第1次迎撃が可能な高層防御(高度4万-12万メートル)区間は在韓米軍のTHAADシステムに依存しています。

 しかし現在THAADは、戦時増援戦力が集まる釜山港や蔚山港の防御のため、星州に1部隊配備されているだけです。

 これまで、ソウルをはじめとする韓国首都圏の高層防御が弱点として指摘されてきましたが、L-SAMが配備されれば、さらに厚い防御システムを備えることになります。

 韓国軍は来年までにL-SAMの開発を完了させ、2025年から量産に着手する計画です。テレビ朝鮮、ユン・ドンビンがお伝えしました。

(2023年6月1日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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