日本の高官級は不参加…中途半端な行事に終わった「韓日共同宣言25周年シンポジウム」

 3日、東京都内の早稲田大学で、韓日共同宣言(金大中〈キム・デジュン〉・小渕共同宣言)25周年を記念する「金大中・小渕 日韓パートナーシップ宣言 25周年記念シンポジウム」が行われたが、日本側の高官は参加せず、「中途半端な行事」に終わった。韓国からは超党派議員の集まりである韓日議員連盟の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)会長=元国会副議長、国民の力議員=、金碩基(キム・ソッキ)副会長=国民の力議員=、尹昊重(ユン・ホジュン)幹事長=共に民主党=ら主な政治家と共に、金大中元大統領の三男・金弘傑(キム・ホンゴル)議員=無所属=と尹徳敏(ユン・ドクミン)駐日韓国大使が出席した。だが、日本側からは当初出席予定だった日韓議員連盟の菅義偉会長=元首相=が出席せず、武田良太幹事長=自民党、衆議院議員=が祝辞を代読した。小渕恵三元首相の二女・小渕優子衆議院議員=自民党=も来なかった。日本の外務省からも大臣や次官など高官級の人物は出席しなかった。

 金大中・小渕宣言は、今年3月の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と日本の岸田文雄首相の首脳会談時、両国が「継承」すると明らかにしたものでもある。日本の消極的な姿勢は、同宣言を通じて小渕元首相が表明した「痛切な反省と心からのおわび」に対する拒否感のためだとみられている。会場で会った金弘傑議員は「我々だけが金大中・小渕宣言を継承すると騒いでも響かない」「日本の岸田政権は結局、金大中・小渕宣言の精神ではなく、安倍晋三元首相の談話を継承するということではないか」と語った。2015年に発表された「安倍談話」は「子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」という内容だ。

 セッションでは大邱大学の金良姫(キム・ヤンヒ)教授が「尹大統領は(強制徴用解決策などと関連して)韓国国内に多くの反発があるのにもかかわらず、『コップの水の半分』を満たした。(次は)日本が残り(の半分)を満たす番だ」と話した。一方、日本側パネルの松川るい参議院議員=自民党=は「ソウルの日本大使館前にある(慰安婦を象徴する)少女像は撤去するか、別の場所に移すべきだ」「それくらいすれば、日本人も『韓国は本当に日本と共に歩もうとしている』と信頼するだろう」と主張した。

成好哲(ソン・ホチョル)東京支局長

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  • ▲韓日共同宣言25周年を記念して3日、東京・早稲田大学で行われた「金大中・小渕 日韓パートナーシップ宣言 25周年記念シンポジウム」で、開会の辞を述べる早稲田大学の弦間正彦国際部門総括理事。写真=聯合ニュース

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