それでも海流は回っている【寄稿】

ガリレオ・ガリレイを皮肉った「背の低い司祭」が思い出される

福島原発汚染水、科学的に理解すればむなしいほど微々たるもの

反核で身を固め、反日を扇動するこの時代の偽知識人たちよ

それでも地球は回り、海流も回るのだ

 福島原発から放出された汚染水はまずカナダと米国に向かった後、太平洋沿岸を一周し、やがて福島に戻ってくる。それでも他の海流の影響で韓国近海にはほとんど到達しない。一方、2018年基準で釜山市機張郡の古里原発は、毎年東海(日本海)に50TBqのトリチウムを放出してきたものの、韓国近海は「放射能だらけ」にはならなかった。自然自ら作り出す放射能に比べれば微々たる水準に過ぎないのだ。地球が太陽の周りを回っているのと同じくらい、異論の余地なき科学的事実だ。

 もちろん、大衆の認識はそう簡単には変わらないだろう。今でも世の中には地球が平らだと信じている人々がいる。依然として天動説を固守する人々もいるだろう。チェルノブイリと福島原発事故の影響を考慮しても、原子力は最も安全で環境に優しいエネルギー源なのだ。このような科学的事実を大衆が常識として受け入れるためには、より多くの歳月と啓蒙(けいもう)が必要となるだろう。

 問題はあの「背の低い司祭」たちだ。法王の権威を振りかざし、民衆に地獄行きなどという恐怖心を植え付け、10分の1献金を求めてさまよいながら免罪符を売り歩いた司祭のように、彼らは反核運動の皮をかぶって反日と反米を扇動している。海水で薄められた原発汚染水を巡り「本当に飲めるのか」という本質から逸脱した言い争いだけを繰り返している。

 ブレヒトを尊敬し、ガリレイに従うといった多くの進歩的知識人や科学者たちは、口をつぐんでいる。民主党の政治攻勢に加担しないだけでもありがたいものだ。彼らが何と言おうと、真実は明らかだ。それでも海流は回るのだ。

ノ・ジョンテ経済社会研究院専門委員・哲学

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