中ロの軍用機8機が韓国防空識別圏に進入 戦闘機投入し対応

【ソウル聯合ニュース】韓国軍合同参謀本部は6日、中国とロシアの軍用機が韓国防空識別圏(KADIZ)に進入したと発表した。

 中国の軍用機4機とロシアの軍用機4機は同日午前11時50分ごろから午後1時50分ごろまで南部の南海と朝鮮半島東の東海のKADIZに進入した後にKADIZを離れた。領空侵犯はなかったという。

 合同参謀本部は「わが軍は中国とロシアの軍用機がKADIZに進入する前から識別し、空軍の戦闘機を投入して偶発的な状況に備えた戦術措置を実施した」と説明した。

 防空識別圏は自国の領空に接近する軍用機を早期に識別し、対応するために設定する任意の空域で、領空とは異なる。

 ただ、他国の防空識別圏内に進入する軍用機はその国にあらかじめ飛行計画を提出し、進入時の位置などを通知するのが国際的慣行となっている。 

 中国とロシアは、合同巡察や連合訓練などの名目でたびたび軍用機をKADIZに進入させている。直近では昨年5月と11月に中ロの軍用機がKADIZに入った。

 中国単独では、今年1月に軍用機2機が済州島の南の岩礁、離於島の南西側のKADIZに進入した後、離れた。

 韓国軍はKADIZに入った中ロの軍用機の機種を明らかにしなかったが、爆撃機が含まれていたようだ。

 中国は韓国の警告を受け、ホットライン(直通電話)を通じて「通常の訓練」だと説明した。ロシアは反応を示さなかったという。

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