ウクライナ難民1600万人のうち1100万人が帰国

【NEWSIS】ロシアによる侵攻で海外に避難していたウクライナ人は一時1600万人に達したが、うち1100万人はウクライナに戻ったという。欧州連合(EU)難民特使が明らかにした。

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 国連が集計した関連するデータによると、昨年2月末に侵攻が始まって以来、夏の時点でウクライナの人口約4000万人のうち海外に避難した人は1000万人で、ウクライナ国内に避難した人は600万人だった。海外に避難した人の中にはロシア側に行った100万人も含まれている。

 今回EUが公開した数値はこれとはやや異なっており、ウクライナからEUに避難してからまだ帰国していない500万人に焦点を合わせている。400万人はEU加盟国に残っており、100万人はカナダや米国などに滞在している。

 EUに残るウクライナ難民は特別法の保護を受けているが、避難先の国民の間からは「ウクライナ難民疲れ」が少しずつ出始めているという。この日公表された報告書「ウクライナ海外難民のEU内統合」でEUが指摘した。

 400万人のうちドイツとポーランドの2カ国には200万人以上が滞在している。ポーランドはウクライナ難民の大部分が祖国を離れる際に国境を越えた国で、ドイツはしばらく後にポーランドからさらに西に進む際に最も多くのウクライナ人が滞在するようになった。

 国民1人当たりでウクライナ難民を最も多く受け入れている国はエストニア、チェコ、ポーランド、リトアニア、ブルガリアだ。

 EUの報告書は「ロシアの活動家たちは、ウクライナ難民を少ししか受け入れていない国と大量に受け入れている国を仲たがいさせようとしている」と警告した。

キム・ジェヨン記者

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