忠北大教授「処理済みの汚染水を持ってきたら薄めて飲む」「これ以上恐怖心をあおるな」と真っ向反論

パク・イルヨン教授、実名・電子メールアドレス公開し主張
韓国の専門家としては初めて真正面から反論

 また、「汚染水を処理した後、トリチウム(三重水素)を放出濃度である1リットル当たり1500ベクレル未満に薄めるなら、この水を1リットル飲んでも私が受ける実効線量は0.000027ミリシーベルトだ」「これは、バナナを1本食べる時、バナナに含まれるカリウム40などによって私が受け取る実効線量0.0001ミリシーベルトの約4分の1だ」と説明した。

 そして、「日本政府の発表通り、ALPSでその他の核種を除去した処理水を、トリチウムで1リットル当たり1500ベクレルになるよう、約487倍の上水で希釈した水があれば、飲むことができると判断される」「そのような場が設けられれば、私は1-2杯ためらうことなく飲む」とも述べた。さらに、福島汚染水全体に含まれるトリチウム量の780テラベクレルを想定したとしても、「北太平洋の海水で希釈されるので、韓国近海に達する際の濃度の水なら、一生飲んでも問題ない」「人は既にそれより高い放射線量が含まれている飲食物を毎日食べたり飲んだりしている」と述べた。

 その上で、「パーキンソン病を診断するPET検査をするため、放射線同位元素のフッ素18をDOPAという物質に置き換えて入れた放射性医薬品を静脈注射する場合、患者が1回当たりに受ける実効線量は9.25-18.5ミリシーベルトだ」「この実効線量がかえって患者のがんを誘発するなら、どの医師がパーキンソン病が疑われる患者にPET検査をするだろうか」と問い返した。

 パク・イルヨン教授は最後に「今は韓国国民の食卓と水産・飲食業界のために事態を収拾しなければならない時だ」として、日本政府と東京電力が諸般の試験成績資料を透明性をもって公表し、周辺国が要求した際には試料の直接採取を許可して、ダブルチェックを可能にすべきだと主張した。それと合わせて、「政府発表や専門家の意見が信じられない時代なので、私がしてもいいし、ほかの誰がしてもいいが、放出濃度の希釈水に特に問題がないという事実を本当に知っている人が立ち上がって、その水を直接飲むことによって、韓国国民の食卓に安心をもたらすことが切実に求められる時だ」と述べた。

ムン・ジヨン記者

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