故・朴元淳(パク・ウォンスン)元ソウル市長の遺族を弁護した鄭チョル丞(チョン・チョルスン)弁護士が朴元市長からセクハラを受けた被害者の個人情報を一部公開したとして、在宅起訴されたことが14日までに分かった。
【動画】朴元淳セクハラ事件担当弁護士のセクハラ行為映像(0:33~)
ソウル中央地検によると、鄭弁護士は2021年8月、フェイスブックに「朴元淳事件に関する事実関係」と題する3件の投稿を行い、朴元市長のセクハラ被害者の身元を特定できる内容を公表した疑い。当時鄭弁護士の投稿には、被害者がソウル市の公務員に任用された時期や年度別の勤務地などが書かれていた。鄭弁護士は投稿を通じ、朴元市長が被害者にセクハラ行為に及んだという物証はないと主張した。
その後、被害者が鄭弁護士を告訴し、ソウル警察庁は昨年2月、鄭弁護士を送検した。 検察は最近、鄭弁護士を性暴力処罰法違反、個人情報保護法違反、情報通信網法が定める名誉毀損などの罪で起訴したという。被害者は鄭弁護士のフェイスブックへの投稿の削除、掲示禁止を求める仮処分も申し立てたが、裁判所は被害者の身元情報が含まれた投稿1件の削除を命じる決定を下した。鄭弁護士は決定に異議を申し立てたが、裁判所は認めなかった。
これに先立ち、鄭弁護士は朴元市長の妻カン・ナンヒ氏が国家人権委員会を相手取り、セクハラ疑惑を事実と認定した勧告を取り消すよう求めた訴訟で、カン氏の弁護人を務め、昨年1月に辞任した。カン氏は一審で敗訴し、現在控訴審で争っている。
兪鍾軒(ユ・ジョンホン)記者