Kリーグで史上初 人種差別的言動で選手らを賞罰委員会に

【ソウル聯合ニュース】韓国プロサッカー・Kリーグ1(1部)の蔚山現代の選手らが交流サイト(SNS)で人種差別と判断される発言をしていたことを巡り、韓国プロサッカー連盟は16日、同チーム所属選手4人とマネージャー1人に対する賞罰委員会を開く方針を明らかにした。

 Kリーグが1983年に発足してから人種差別問題で賞罰委を開くのは今回が初めて。

 蔚山現代の選手らは11日、DFイ・ミョンジェのSNSでイ・ミョンジェの肌が浅黒いことを巡り、「東南アジア人とのクオーター」とからかったほか、タイ代表でKリーグ全北現代でプレーしていたDFササラック選手にたとえるなどした。このやりとりを見たファンらは人種差別だと非難。騒ぎが大きくなりイ・ミョンジェは該当の投稿を削除した。

 蔚山現代と洪明甫(ホン・ミョンボ)監督が謝罪文を発表し、クラブとしての懲戒を約束した。

 プロ連盟もクラブ側から経緯の説明を受け、内部協議を通じ、22日に賞罰委員会を開き、SNSでやり取りしたイ・ミョンジェ、イ・ギュソン、チョン・スンヒョン、パク・ヨンウの選手4人とマネージャーを出席させることを決めた。

 プロ連盟の規定によると、人種差別的言動をした選手は最大10試合以上の出場停止、1000万ウォン(約110万円)以上の制裁金の処分を科すことができる。

 プロ連盟関係者は「SNSに掲載された文の脈絡を総合的に把握するために5人全員出席させることになった」とし「賞罰委員が彼らの陳述を個別に聞いて懲戒の有無や内容を決める予定」と説明した。

 一方、大韓サッカー協会も所属クラブやプロ連盟の判断を見極めた上で、別途に賞罰委の開催を検討することにした。

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