江陵沖で獲れた160キロの超大型マグロ…喜んでばかりはいられない理由

 韓半島近海ではめったに見かけない超大型マグロが16日午前、江原道江陵市注文津沖で獲れた。

 江陵水協によると16日午前、江陵市注文津沖で重さ160キロに達する過去に例を見ない重量のマグロが定置網にかかった。今回獲れたマグロは310万ウォン(現在のレートで約34万円)で委託販売された。

【写真】江陵沖で獲れた体重160キロの超大型マグロ

 亜熱帯性魚類のマグロは、東シナ海南部海域から黒潮の支流たる対馬暖流に乗って北上し、韓国南岸に一時とどまるが、再び日本東部沿岸に沿って北上し、北太平洋海域へ移動するという。1990年代後半には韓国南海岸でも春・夏ごろにクロマグロの漁場が一部形成されていたが、50-70センチ未満の小型の個体がほとんどだった。

 一方、昨年4月には、江原道高城郡の鳳浦港の東およそ2.8キロ付近で漁民の張った網にアオザメ1尾がかかり、水揚げされた。調査の結果、体長は3.2メートル、胴周りも約2メートルに達した。アオザメはサメの中でも最も泳ぎが速い種で、主に太平洋や大西洋、インド洋の熱帯・温帯の海域に広く分布している。また今月14日には、全羅南道莞島郡所安島の海岸でも体長1メートル50センチ、体重40キロのホオジロザメが見つかり、海洋警察にも通報された。

 韓半島周辺の魚種分布が変わった最大の理由は、海水温度の上昇だ。1968年から2015年までの48年間で韓半島付近の海水温は平均1.1度上昇したが、このうち南海は0.91度、西海は1.2度、東海は1.4度上がった。

 専門家らは、海水温上昇の影響を受けたことで熱帯性魚種の出現が増え、人に危険を及ぼす種類のサメも個体数が増加するとみている。

イ・ヨンソン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲写真=資料写真/UTOIMAGE
  • 江陵沖で獲れた160キロの超大型マグロ…喜んでばかりはいられない理由

right

あわせて読みたい