息子の「替え玉」否定したチョ・グク元法相が米教授に出廷要請、検察は「裁判を戯画化」と批判

息子の「替え玉」否定したチョ・グク元法相が米教授に出廷要請、検察は「裁判を戯画化」と批判

 息子のオンラインによる大学試験を替え玉で受験した疑惑で起訴されているチョ・グク元法務部長官側が「替え玉受験ではなく(息子を)助けただけだ」と改めて主張し、息子が在学した米ジョージ・ワシントン大教授を裁判に直接呼んで証言を聞くことを提案した。検察は裁判を「戯画化」するものだと強く批判した。

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 ソウル高裁で19日に開かれたチョ元長官の子女による入試不正と監察もみ消しなどの一連の事件の控訴審の公判前整理手続きで、弁護人は「(チョ元長官は息子の)試験を助けたものだ。試験を助けることと答えを直接伝えることでは規定が異なるかどうかを確認すべきだ」として起訴事実を否認した。

 その上で弁護人は「ジョージ・ワシントン大の規定はどんな意味なのか、指導教授として学生に行為別に告知を行ったのか、これまでそうした行為にどんな制裁をしてきたのかなど、他国・他人の大学規律を調べないまま、漠然と業務妨害と判断するのは無理がある」とした。弁護人は該当科目を担当していたジェフリー・マクドナルド教授に証人として出廷してもらうために電子メールを送ったが、返答は得られなかったとした。

 検察はそれに対し、「(替え玉受験を)してもいいのかと米国の教授を連れてきて聞くことは大韓民国の裁判を『戯画化』するものだ」と反発した。

 裁判所はマクドナルド教授の証人申請と関連し、「弁護人側で出席の可否や訴訟費用、旅費問題など色々な検討事項があるが、具体的な申請行為自体はなかった」として、採択の可否を今後決めるとした。

 チョ元長官は子女の入試不正に関連する業務妨害、子女の奨学金不正受給、柳在洙(ユ・ジェス)元釜山市経済副市長に対する監察もみ消しなど12件の罪で起訴されている。一審は昨年2月、娘のチョ・ミン氏を巡る請託禁止法違反を有罪と認め、チョ元長官に懲役2年と追徴金600万ウォン(約66万円)、妻のチョン・ギョンシム元東洋大教授に懲役1年をそれぞれ言い渡した。

チェ・ヒョジョン記者

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