米制裁でGPU品薄の中国、深センでは偽物も流通

米制裁でGPU品薄の中国、深センでは偽物も流通

 米国の輸出規制を受け、中国で人工知能(AI)に欠かせない画像処理装置(GPU)が品薄となり、偽物が登場する事態となっている。

【表】中国の半導体輸入額推移

 19日のロイター通信によると、中国・深セン市の電気街である華強北路では、米エヌビディアのGPU「A100」が闇取引されている。卸売業者がシンガポール、台湾などを経由して持ち込んだもので、価格は約2万ドル(約283万円)と通常価格に達する。ロイターは「中国では旧型GPUをA100に偽装した『偽GPU』も流通している。中国に超巨大AIを構築するのに必要なGPUが不足している証しだ」と伝えた。

 チャットGPTに代表される超巨大AI時代の到来でGPU需要が急増する中、米政府は昨年9月、中国へのGPU輸出を制限した。AI用のGPU市場で90%以上のシェアを占めるエヌビディアは、A100などの高性能GPUを中国企業に販売せず、相対的に性能が劣る旧型GPUを販売している。チャットGPTのようなAIを運営するには、A100が3万個以上必要となる。

林ギョン業(イム・ギョンオプ)記者

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