2030エキスポ招致合戦 サウジは「70カ国の支持確保」、韓国は「9回裏の大逆転」に意欲

【釜山エキスポ招致合戦】今、ライバル国は…形勢はどうなっているのか

 もう一つのライバル国は、欧州連合(EU)という頼もしい後ろ盾を持つイタリアだ。「長年の経済難で老朽化した首都ローマを、エキスポ招致を機に復興させる」と抱負を語り、隣国に求愛している。EUのジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表は今年3月、「ローマのエキスポ招致を支援するため、全世界にいるEUのすべての代表団を動員する」と宣言した。ただし、ローマは老朽化した都市、慢性的なゴミ問題、不十分な交通機関およびインフラなどが足を引っ張っている。

 武力侵攻してきたロシアを相手に厳しい戦いを繰り広げているウクライナも、黒海沿岸の港町オデッサを候補地にしてエキスポ招致合戦に参入している。だが、BIE執行委員会は20日、「実態調査団が提出した報告書を検討した結果、オデッサでエキスポを準備するのは事実上不可能だと判断し、釜山、ローマ、リヤドの3都市をエキスポ開催候補地に決めた」と明らかにした。

 開催地は11月末に開かれるBIE総会で、加盟179カ国の投票により最終決定される。1回目の投票で開催地が決定するには、3分の2以上の票を得なければならないが、そうならなければ1位と2位の候補都市間で決選投票を行う。韓国政府消息筋は「1回目の投票で2位になれば、決選投票ではEU諸国の票をかなり引き出せるだろう」「現在、アフリカ・中南米・太平洋島しょ国を対象に、支持のための交渉を集中的に行っている」と語った。韓国の朴振(パク・チン)外交部長官は先日、「9回裏の2アウトから大逆転するという気持ちで、(今年)下半期のすべての外交行事を支持確保の分水嶺(れい)とする」と述べた。

チョ・ソンホ記者、キム・ウンジュン記者、キム・ジウォン記者

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